ブラック企業とは【1】

就活図鑑_ブラック企業と長時間労働

就職人気ランキング上位の常連&入社難易度最高ランクの「電通」が世間を騒がせています。

広告代理店というと、なんだかかっこよさそう!と思い、記念受験を考えてる就活生も多い業界なので、関心度も高いのではないでしょうか。

 

問題になっている長時間労働および長時間労働が要因となる事象を防止すべく、残業時間に上限を設けることを検討しているなど、政府もいよいよ本気になってきた様子です。

 

さて、ここ数年、就活生から「入社前にブラック企業の見分け方を教えてください。」という質問が増えました。

同時に、企業側の採用担当者として、内定者から以下を質問されることが多くなりました。

  • 「平均残業時間」
  • 「サービス残業の有無」
  • 「有給消化率」
  • 「休日出勤の頻度」
  • 「平均勤続年数」

質問した理由をきいてみると、口をそろえたように「ブラック企業には入社したくないから」と答えます。

 

たしかに、わざわざブラック企業と知っていて入社したい人はいないでしょう。
しかしながら、「あなたにとってのブラック企業とはどんな会社か?」という質問を投げかけても、明確に回答できる就活生は多くありません。

 

ブラック企業の定義は、

  • 業務内容に、犯罪行為、法律に違反したものが含まれる
  • 上司や同僚などから、ハラスメント行為等を受けた際、会社側が適切な対応を行わない
  • 自分が限界だと思われる勤務時間・業務内容について、しかるべき部署や人に相談しても適切な対応をしない

など、自分なりの物差しが必要です。

 

就活生はもちろん、社会人経験が浅い第二新卒の方を面接する機会があります。

 

そんな第二新卒の方の転職理由をきいてみると…

  • サービス残業がある=残業代が支給されないブラック企業
  • 有給がなかなかとれない=ワークライフバランスがとれないブラック企業
  • 自分のやりたい部署に異動させてもらえない=やりたいことができないブラック企業
  • 上司に意見を言っても通らない=風通しが悪いブラック企業
  • 先輩が多すぎて昇進・昇格の可能性が低い=給与があがらないブラック企業

ブラック企業の定義は人によって異なるので、ブラック企業だらけになってしまいます。

 

そして、長時間労働について。
ニュースなどで取り上げられる際に、「生産性向上」についてはあまり触れられません。

 

労働人口が減り続ける日本において、労働力不足は深刻な問題です。
単純に長時間労働を減らす=労働力不足になる
そうならないために生産性を向上させるための施策についても同時進行させる必要性があります。

 

企業側が取り組むべき課題(評価制度など)は、後日触れるとして、個人が生産性を向上させるためにはどうしたらよいのでしょうか。
特に社会人経験がない新人が、自分の生産性を向上させるために必要なものは何か。

 

数多くの新人配属現場をみてきて思うのは、

  1. 仕事に対する意欲
  2. 一定期間は、仕事に費やした時間
  3. その先は、経験してきた仕事の質
  4. 関わってきた人達

が重要だということ。

 

スポーツを思い浮かべてください。
水泳にしても、サッカーにしても、ゴルフにしても、やったことのない初心者が、たいした練習もせずに、上達するか想像してみてください。
ましてや、才能だけで、プロアスリートやオリンピック選手になれるのか。
答えは、明らかでしょう。

 

つまり、仕事をしたことのない新人(慣れていない若手社員)が、プロになるためには、まずは練習時間(労働時間)が必要だということです。
残業上限がある企業=ホワイト企業、残業上限がない企業=ブラック企業と短絡的に考えないでください。

 

もちろん、私は、不必要な長時間労働は大・大・大反対です。

 

子供が産まれてはもちろん、その前からも、
経営者にとって望ましい社員=限られた時間内に最大の成果をあげること(生産性の高い人)
だと自分の中に定義をして実践してきました。

 

だけど、限られた時間内に最大の成果をあげられるスキルや経験を身につけるまでに、かなりの労働時間を費やしたのも事実です。
自分の意思とは別に、非効率な仕事を強要される企業で働いた経験もあります。
だからこそ、成長するために必要な労働、不要な労働に気づくことができました。

 

これから社会人になる方、なってから間もない方には、まずはそこまでやってみることをおすすめします。
他人から見たらブラック企業でも、本人にとっては学ぶべきことがたくさんある会社かもしれません。

(ブラック企業を推奨しているわけではありません!!)

 

ただし、世の中は善意で溢れているわけではないことも事実。
「とはいえ、この/自分の会社、おかしいんじゃないか」「(体調や考え方など)なんだか普段の自分でないようだ」と感じたら、すぐに社会人の先輩達(該当する会社に所属していない人)に相談してください。

 

一番大事なのは、みなさんが、心身ともに健康であることです。

 

(文:就活図鑑編集長)

 

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