
就活生のほとんどの方が、リクナビ、マイナビ等の就活サイトに登録して企業情報や選考情報を入手していることと思います。
- 新卒採用をしている会社を知ることができること
- 合同セミナーなど無料イベントに参加できること
- 一括でエントリーできたり応募が楽
- マイページでスケジュール管理ができる
- 基本情報をまとめて入手できる
などメリットはたくさんあります。
就活生にとっていいのは、基本的に無料であるということでしょう。
さて、では運営会社はどこから利益を得ているのでしょう。
言うまでもなく掲載企業です。
よほどの人気企業でない以外は、こういった就活サイトに求人を掲載して就活生を集めています。
ビジネスにおいて「クライアントファースト」という考え方があります。
運営会社にとって、クライアントとは料金を支払う掲載企業のことです。
何が言いたいのかというと、就活サイトには企業にとって都合のよい情報を掲載しているということ。
さらに、営利企業としては当然ですが、就活生の目に留まりやすい場所に掲載する提案をしてきます。
たとえば、TOP画面に「ワークライフバランスのよい会社特集」「女性がキラキラ活躍している会社特集」「安定」など就活生に響きやすいキーワードを並べた特集です。
併せて、みなさんのメールにはこういった企業の特集があることを伝える内容のDMが届いているはずです。
求人掲載する側の会社は、これらに追加で費用を支払います。
このように、何万社という求人掲載数で、コストをかけなければ目立たない仕組みになっています。
本当は、自分に合った会社が、就活サイトの目立たないところに掲載している可能性があるということ。
また、その1社1社の掲載内容の真偽を運営会社が確認しているかというとしていないのが現実です。
「この掲載内容で間違いないことを確認しました。」という内容の確認書に掲載する企業の担当者がサインするだけ。
つまり、掲載する企業の倫理観でいかようにでもなるということ。
入社してから、「条件が違う」と感じることの背景にはこういった事情があります。
仮に条件が違うことを広告掲載企業に訴えても、無料で閲覧している以上、何も補償してもらえることはありません。
つまり、就活サイトの性質をしっかりと理解した上でうまく活用すべきということ。
会社のことは、就活サイトだけに頼らずに、自分の目や耳で実際に確かめることをおすすめします。
(文:就活図鑑編集部)