就活事前準備【企業研究編】 -新卒でしか入社できない会社-
- 2016/10/29
- 就活初期

先日、冬のインターンシップも控えているこの時期かつテスト期間でもないこの時期は、就活事前準備である企業研究を焦らずにできる最高のタイミングとお伝えしました。
就活生は、そもそも新卒を募集している就活サイトからエントリーをするので、ほとんど意識することはない視点をお伝えします。
実は、
- 新卒採用でしか入社できない会社
- 中途採用でしか入社できない会社
- 新卒・中途採用ともに入社できる会社
があります。
中途採用でしか入社できない会社は、即戦力を求めているという想像はつきますが、新卒採用でしか入社できない会社は、どういう方針なのでしょうか。
理由は、いくつか考えられます。
【1】幹部候補生を一から育成したい
歴史が長い大手企業の採用でよくある理由です。
脈々と受け継がれる会社の習慣や考え方を色のついていない、まっさらな新人のうちに浸透させるためです。
メリット:独自の評価制度、研修制度、メンター制度などのノウハウが蓄積しやすい
デメリット:人材の多様性が低く、新しい発想が生まれにくい
【2】中途採用で人材を確保できない(採用力がない)
比較的狭い業界において、働く環境が整っていない場合、口コミでその会社の噂が流れます。
中途採用の場合は、働いた経験のある社会人が対象になってきますので、企業研究のレベルも学生と比較すると高いため、隠しきれないのです。
そうすると採用がなかなかすすみません。
そこで、社会を知らない学生をターゲットにしようという意思決定がなされるのです。
働いたことがない新人は、環境について疑問に思っていても、他社を知らないので、一定期間は会社に勤務することになります。
【3】中途採用した人材で失敗が多い
過去に中途採用した社員がトラブルを起こした、1日で退職した、職場の人間と馴染めないなど痛い思い出がある会社です。
【2】と同様ですが、仮にもしその原因が自社にあるとしたら、そこは改善する必要があります。
しかしながら、同じ会社に長くいる、もしくはその会社しか知らない人は、客観的に自社を見つめることができず、新卒採用でも同じことが起こる可能性があります。
また、採用の成功確率は、残念ながら100%は無理で、むしろ30%成功したら万々歳という事実を知るべきです。
どんな会社もトライ&エラーを繰り返すことしか解決策はありません。
人事に質問しても、【2】や【3】のケースは、正直に答えてはもらえないはずですので、【1】と回答する企業が大半だと思います。
その場合は、新卒にこだわる理由や、人事戦略など、中途採用のメリットをどう考えているか確認する、OB・OGなどの社会人に直接話をきいてみる、口コミサイトなどを見てみるなど多角的に調べてみることをおすすめします。
新卒でしか入社できない会社は、チャンスが1度きり。
だからといって、すぐに入社を決めずにじっくり考えてみましょう。
(文:就活図鑑編集部)