就活生を持つ親御様へのアドバイス 11月号
- 2016/11/5
- 全期

こちらの記事は、長年採用担当者として様々な学生、社会人と接してきて感じた職業人としての意見です。
お気に障る内容も多々あるかと存じますが、予め、ご理解いただき、本当の意味での親御様がすべきサポートをお願いいたします。
ご参考までに、今、就活生がしていることは、以下の通りです。
- 自己分析
- 企業研究
- 冬のインターンシップ申込
- (外資系金融など)エントリー
親御様が出来るサポートは、自己分析のネタを提供してあげることです。
自己分析とは、生まれてから現在までの人生を振り返り、自分の強み・弱みを認識すること。
これをもとに、自己PRする(自分を売り込む)ことになります。
たいていの就活マニュアル本では、自分だけでなく、両親・友人・ゼミの先生など幅広い人から自分の強み・弱みを収集することが推奨されています。
しかしながら、就活生の中には、この自己分析を自分だけで完結させてしまう人がいます。
その場合、何が起きるか。
就活生本人の自己評価と、他者から見た評価にGAPが生じているケースが多いです。
例えば、「自分は体育会系です。体力・ストレス耐性に自信があります」という就活生。
外見上からは、文化系(どちらかというとアニメ好き)にしか見えません。
話の内容も、体育会系とはいえ、週に1回サークルでフットサルをする程度。上下関係もあまりない模様。
こんなチグハグな感じでは、自己PRになりません。
もちろん、周囲の人に自分の印象を聞くことは、少し勇気のいることかもしれません。
悪いところを聞いたら、ショックで落ち込んでしまうこともあるでしょう。
しかしながら、社会人になると、指摘されて→改善する の繰り返し。
これに慣れないと、毎日落ち込む→仕事が面白くない→会社に行きたくない→やめたい→早期退職 ということになりかねません。
そこでまず、指摘されてもダメージの少ない、親御さんの出番です!
【ステップ1】
生まれてから現在までについて、一番良く知っているのは、親御さんです。
- 幼少期〜現在までの、学校や塾や習い事の先生などに誉められていたこと、注意されたこと
- 家ではどんな子供だったのか、親からみて子供の良いところ、悪いところ
をお子様に話して差し上げてください。
【ステップ2】
そして、注意されることは、人格否定でも何でもなく、
- 「期待されていること」
- 「自分のことを大切に想っているからしてくださること」
であることを伝えて差し上げてください。
【ステップ3】
その上で、周囲の人達に自分の評価をきいてみるよう背中を押して差し上げてください。
上記の3ステップが、今、親御様が就活生のお子様にできるサポートです。
間違っても、お子様の代わりに親御様が自己分析を作成したり、お子様の評価を周囲に聞いて回ったりすることのないようお願いいたします。
参考記事:就活生をもつ親御様へのアドバイス 9月号 人事が絶対採用したくない就活生
(文:就活図鑑編集部)