人事が絶対採用したくない就活生 【5】エントリーシート締切日
- 2016/11/21
- 就活中期

このコンテンツは、私が採用担当をしていて実際に出会った、採用担当者が実際遭遇した就活生のお話です。
とあるエントリーシート締切日(月曜日) @本社
忘れもしない大雪の日のこと。
都心のオフィスの周りも雪が残り、長靴で出社している社員もたくさんいたその日。
その年は理由あって、WEBサイトからのエントリーをやめ、昔ながらの郵送受付にしました。
(必着)※郵送のみの受付、持参不可
受付から1本の電話。
「エントリーシートを持参された方が受付にいらっしゃっています。ただ、ご本人ではなく、お母様ですが、いかがいたしましょう。」
郵送に間に合わなかった就活生が本社に手持ちで持参するだろうな、とは同僚と想定はしていたものの、まさか、親御さんが持参。
しかもこの雪の中。
親御さんに持参させる就活生のことも、持参してしまう親御さんの両方に興味があった私は、とりあえず、話をきいてみることにしました。
私「本日はご来社ありがとうございました。お嬢様のエントリーシートをご持参いただいたとお伺いいたしましたが、お間違えないでしょうか。」
母「さようでございます。娘が他の予定があり、届けるよう言われまして、持参いたしました。」
私「かしこまりました。大変恐縮ですが、今回郵送いただくことが条件となりますため、受け取ることはいたしかねます。お嬢様にもその旨お伝えいただいても、よろしいでしょうか。」
母「え、持参ではだめなのでしょうか。娘に叱られます。」
私「学生さんには同じ条件で受験いただいていますので、公平性の観点からいかなる理由があってもお受け取りはできません。また、実際に働かれるのはお嬢様ご本人です。少なくとも本人が持参すべきだと思います。」
とお伝えしました。
この後、第二回エントリーシートも受付開始しましたが、書類で落としたのは言うまでもありません。第一回のときに上記のやり取りがなければ、普通に書類選考通過していたはずです。
ちなみに、この日、他にももう1名、同じ理由でお母様が持参されていました。
昔は、金融業界の一般職の会社説明会整理券を親御さんが並んでいたという話をきいたことがあります。当時インターネット受付をしていない頃のお話でしたが、私が採用担当者なら絶対不合格にしていたと思います。
【アドバイス】
自分のことは自分でやろう
(文:就活図鑑編集部)