
大学卒の新卒社員の離職率は以下のグラフを見てください。(参照:厚生労働省HP)
就活生が企業の離職率を質問してくるケースも増えました。
「1社で長く働きたい。」「安定した会社で働きたい。」という気持ちが強い就活生からすると気になるデータなのかもしれません。
離職率が低い業界の志望者は増え、逆に高い業界の志望者は減少していることからも明らかです。
また、近年よく離職率を社会問題として取りあげ、「採用でミスマッチを防止するための取り組み」、「入社後のフォロー」に力を入れる企業も多いです。
しかしながら、データ上は、過去から大幅には変化していないと言えます。
※個々の会社として、30%から50%に離職率が上がるなどの事象が起きている場合は別です。
別の視点から考えると、離職の中には、他社への転職や起業なども含まれます。
必ずしも、離職がマイナス材料なのでしょうか。
企業によっては、こういったことを奨励する企業も存在します。
将来の私たちの働き方は、確実に変わってきます。
みなさんが見てきた、お父様やお母様方の世代の働き方(新卒で入社した会社に定年まで働くというスタイル)は、望めない時代がそこまできています。
一部の企業では、副業をもつことを推奨したり、独立を支援しているなど、将来を見据えて様々な取り組みを行っています。
つまり、安定した生活を送るには、離職率の低い会社に入社するよりも、
- どこでも通用するような人材になる
- これだけは人に負けないという特定のスキルを身につける
ことが必要なのです。
また、離職率が低い=働きやすい会社と定義している就活生も多いと思いますが、安易に考えることは危険です。
自分の働きやすさとは何なのか。
キャリアに対する考え方(将来起業したいとか、趣味をメインにしたい等)
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自分のおかれているプライベートの状況(独身時代、結婚後、育児中、介護など)
によって異なってくるはずです。
つまり、漠然と「離職率が低い会社」を選択するのではなく、自分がどう生きていきたいかを考えることが重要です。
(文:就活図鑑編集部)