内定が出ない理由 【5】基本的な約束事が守れない
- 2016/11/30
- 就活中期

「起業していました。」「留学経験豊富で、3カ国語話せます。」「部活で100人の部員をまとめる主将をつとめていました。」
どんなに素晴らしい実績があっても、簡単でも小さくても、約束事の守れない人に内定を出す企業は少ないでしょう。
基本的な約束事とは、
- 時間を守る。
- 遅刻しそうなときは事前に連絡をする。
- 指示されたフォーマットなどを使用する。
- 指示された持ち物を持参(提出)する。
- 期限を守る。
など、一見するとできそうなことばかりです。
しかしながら、この当たり前のことができない人がとても多いのです。
とある企業での新卒採用のときです。
採用予定人数が、若干名だったこともあり、就活サイトへの掲載をせずに自社ホームページと大学の就職課・キャリアセンターだけに求人を掲載し、書類を提出してもらう形式のエントリーを行いました。
指示はこの3つだけ。
・履歴書には、自己PR、志望動機を必ず記載すること。
・履歴書には、写真を貼付すること。
・提出方法は、郵送にて、●日必着(消印有効)。
さて、指示を守れなかった就活生は、何パーセントでしたでしょうか。
正解は、38%
この3つの簡単な指示を40%近くの就活生が守れなかったのです。
会社説明会などでも、受付票(バーコード、QRコードなど)を持参するように指示しても、必ず忘れてくる就活生がいます。
適性検査では、期間を過ぎて受験できない就活生がいます。
面接では、交通費精算のための領収書を忘れてくる就活生がいます。
「そんな小さなこと。」と思うでしょう。
中には、「社会人になったらやりますよ。」という人もいます。
しかしながら、社会人になったからできるようになるわけではなく、早く習慣にしてしまうことでしか身につかないのです。
朝起きたら顔を洗う、歯をみがくことと同じです。
朝起きて顔を洗わないなんてありえない、気持ち悪いと思えるようにと考えるとイメージしやすいはずです。
継続して習慣化することは、実はとても難しいです。
- 語学力は重要と理解していても、勉強の仕方を調べても、いつまでたっても身につかない。
- 痩せようとわかっていても、ダイエットの仕方は世の中にたくさんノウハウがあるのに、運動しない+食べてしまう。
- あと10分早起きしたら駅まで走らなくていいのに、起きれない。
など、誰しも頭ではわかっていてもできないことがあるはずです。
社会人になってからも「基本的な約束事」「当たり前のこと」ができない人がたくさんいます。
習慣化する努力ができない人です。
そういう社会人には、責任のある仕事は任せません。
社員は会社の代表者です。
基本的な約束事が守れない会社に仕事を任せてもらえないからです。
だから、就活生に基本的な約束事をして、できるか、できないかの判断をするのです。
参考:受付は見た!「落ちるなと思う就活生」【2】君の名は?
受付は見た!「落ちるなと思う就活生【1】キャリーバッグ
(文:就活図鑑編集部)