就活生を持つ親御様へのアドバイス 12月号
- 2016/12/8
- 編集長ブログ

こちらの記事は、長年採用担当者として様々な学生、社会人と接してきて感じた職業人としての意見です。
お気に障る内容も多々あるかと存じますが、予め、ご理解いただき、本当の意味での親御様がすべきサポートをお願いいたします。
さて、新聞などで目にしたことのある親御様もいらっしゃるかと思いますが、2018年3月に大学等を卒業される方を対象とした採用スケジュールは、以下の通りです。
2016年6月〜インターンシップ(就業体験)※表向きは、採用活動ではないとされています。
2017年3月〜採用に関する広報(会社情報・求人内容の公開、会社説明会、大学での企業説明会など)活動解禁
2017年6月〜採用選考(書類選考・面接など)解禁
上記だけを見ると、「まだまだ3月までたっぷり時間はあるでしょう。」と思う親御様も多いかと思います。
しかしながら、採用活動の現状は、以下の通りです。
そもそも日本経団連に所属していない企業は、上記のスケジュールを守る必要もないため、堂々と自分たちの都合だけで採用活動を行います。
年内に内定を出している企業もあり、今の時点でエントリーを締め切っている=もう受験すらできないところもあります。
では、日本経団連に所属し、倫理憲章に調印している企業はどうかというと、9割以上の企業が上記のスケジュールを守っていないというデータが公表されました。
理由は簡単です。罰則規定もなく、スケジュールを守ると採用人数が確保できないからです。
とはいえ、堂々と採用活動ができるかというと、そうではありません。
政府が推奨する「インターンシップ(就業体験)」という名のもとに、採用広報活動・選考を行っています。
つまり、実質上、採用活動が始まっています。
企業は、2016年夏と冬のインターンシップに参加した就活生、その知人(ゼミ・サークル・友人など)、OB・OGからの紹介などである程度、就活生を囲い込み、不足している分を、2017年3月以降で採用するため、そこから活動をはじめる就活生は完全に乗り遅れた状態。
また、企業の採用スケジュールが集中するため、受験する企業の選考日時が重なり、どちらかを泣く泣くキャンセルするケースも増えています。
そのときにどちらをキャンセルするか、事前に調べておかないとすぐに決断ができない就活生も少なくありません。
そういった状況を考えると、12月に就活生がすべきことは以下のとおりです。
(優先順位が高い順)
- 冬のインターンシップ参加(企業研究・選考という意味を含む)
- 適性検査対策
- 企業研究(OB・OG訪問)
- (大学で行われる)試験対策
親御様からは、ぜひ採用活動の現実をお話していただいて、就活生に「動かなければヤバい!」と危機感を抱かせてください。
とはいえ、主体性が大事です。親に言われたからやるでは意味がありません。
親御様が、就活をする必要性はありません。
親御様にしていただきたいことは、自分のお子様の性格を把握した上で
- なぜやらなければならないのか
- 今やらないと何が起こるのか
しっかりとお子様の頭で考えさせるように仕向け、
- 自分が何をしなければならないこと
を実行させる習慣をつけさせることです。
お子様によって、モチベーションが異なります。
そこは産まれてから現在に至るまで、見守ってこられた親御様であれば、よくわかっていらっしゃるかと思います。
ぜひ、お子様の「やる気スイッチ🔦」を押して差し上げてください。
その習慣がなければ、就活はもちろん、社会人になってから非常に苦労することになります。
逆にその主体性が身についていれば(これからでも身につけられば)、就活もスムーズに運ぶようになるでしょう。
(文:就活図鑑編集部)