これから必要とされる人事 ー第3条件「地味な作業を苦に思わない人」ー
- 2016/12/10
- 編集長ブログ

今期「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」という石原さとみさん主演のドラマがありましたが、第3条件は、「地味な作業を苦に思わない人」です。
なぜか。
就活生からすると
- 採用担当者=会社の顔
- 会社説明会でのプレゼン担当者
- 就活生のよき相談相手など、
どちらかというと人前に出る、華やかなイメージかと思います。
ですが、こういった仕事は、氷山の一角です。
むしろ、それ以外の仕事が大半を占めるのです。
社内異動で、営業職などから人事(採用担当者)になった同僚たちは口をそろえて
「意外に地味なことが多いんだね。」
「こんなことまでするとは思わなかった。」
「ごめん。人事なめてた。」
と言います。
どんなことでしょうか。
たとえば、会社説明会があるとします。
さて、まず何をしましょうか。(企画段階は省略します。)
設営です。
会社の外で実施する場合は、たいてい設営は済んでいる状態にして下さいますが、
社内の場合は、たいてい自分たちで会社説明会用の会場設営をする会社が多いです。
当日の会社説明会の内容に応じて、導線を考えて、机やイスを並べます。
床にゴミがおちていないか、机はきれいか、雨だったら傘立てを準備したり、お手洗いなどの張り紙もします。
プレゼン用の資料が一番後ろの席の人にも見えるようにプロジェクターに映し出し、チェックします。
マイクの音量が適切か、導線に無理がないか、資料配布のタイミングがおかしくないか、当日誰かどういった動きをするのか、初回はリハーサルを実施することも多いです。
これをイベント毎に実施するのです。
繁忙期は、社内の会場もフル稼働のため、同じ日に同じ会場で違うイベントを実施することも多くあります。
つまり設営が同じ日に2回も3回も行われるのです。
会社説明会のプレゼンをしている時間よりも設営の時間の方が長い、よくある話です。
また、会社説明会前までに
- 受付リストを作成
- 就活生からの問合せ対応
- 配布資料の作成やコピー
- (社員の人が登場する内容であれば)社員への協力依頼・説明など
採用担当者のおしごとは、地味な作業のオンパレードなのです。
逆にその地味な作業を重ねていかないと、会社説明会でのプレゼンを成功に導くことなどできません。
つまり、「人前に立ちたい!でも設営とかは無理(やりたくない)」という人では、採用活動を乗り切ることは難しいのです。
参考:これから必要とされる人事
第一条件「体力に自信のある人」
「変化に敏感かつその変化に対応できる人」
(文:就活図鑑編集長)