
あと数日で3月ですね。
採用広報が一斉に解禁となり、一部の企業を除き、大半の企業が採用選考をスタートさせます。
採用ステップは、応募人数によっても異なりますが、インターンシップ参加者以外は、以下が一般的です。
1:エントリー
2:書類選考(エントリーシート、履歴書など)
3:グループ面接またはグループディスカッション(GD)
4:個人面接(数回)
5:最終面接
今回は、自分ではどうにもできない要素のあるグループディスカッションについての攻略方法をお伝えします。
なぜ、「自分ではどうにもできない要素がある」と表現したかというと、1対1の個人面接と異なり、一緒に与えられたテーマ(課題)を解決していくメンバーによって結果を左右されかねないからです。
実際に以下のようなメンバーに対して、どう対処したたよいかわからずに、議論がまとまらずに時間切れになってしまった経験のある就活生もいらっしゃることと思います。
とはいえ、社会人になり、自分の配属先の全員が同じ知識レベル・経験・性格ではありません。
適性は配慮されるものの、職場のメンバーまで自分で選ぶことができない状況は、就活のグループディスカッションに似ています。
(就活時の方が、年齢がだいたい同じという点では、比較的まだましといえるかもしれません。)
そんな状況下で、どう立ち回ったらよいのか。
よく出会ってしまうGDメンバーのタイプ毎に対処方法を伝授します。
【1】ワンマンショー
優秀な方に多いのが、自分ひとりで議論をすすめてしまい、あとのメンバーには「〜ということでいいですよね?」とまとめてしまうタイプ。
残りの人は、大した発言をせずに「おー。」「いいと思います。」「さすが。」だけ。
そんな空気が漂っていたならば、早い段階で「みんなの意見をきいてみませんか?他にもいいアイデアを持っている人がいるかもしれません。」
と話を振ってみてください。
さらに、「言いだしっぺなので、自分から」と意見を言うと空気がなごみます。
【2】クラッシャー
議論が盛り上がり、そろそろで結論だ!という頃に突如として今までの話を根本から覆す発言をするタイプ。
議論が的外れであった場合は、正しいことを言っているケースもありますが、そもそもこの課題がおかしいなどと言い出す場合も。
そんなときは、
「●●と言ってしまうと元も子もないので、そこは課題解決に戻りましょう」
と話を円満に戻しましょう。
【3】的外れの仕切り(リーダー)役
GDはリーダーをやったら合格すると思い込んでいる人がいます。
とにかく目的を理解せずに仕切ることばかり考えているため、議論の方向性がおかしくなってしまいます。
また、話が途中でそれ、なかなか解決に至らないことも。
そんなときは、
「少し話がずれていると思いますので、こういう議論をしませんか。(戻りませんか。)」
と発言してみましょう。
【4】課題を理解できていないメンバー
業界/職種理解が深くない就活生の中には、課題への理解度が低い人もいます。
また、書記は不要と記載しているのに、「私、書記やります!」と立候補する人も残念ながら存在します。
発言内容も「?」と思うこともあるかしれませんが、上から目線で意見を封じ込めてはいけません。
優しくあいづちを打ってごまかすか、キャラクターが良ければそれをいじったりして、相手の居場所をつくってあげましょう。
※余裕があれば、これってこういうことだよと教えてあげましょう。
【5】発言が全くないメンバー
空気を和ませて、
「○さんも何か意見はないですか?」
と声をかけてあげましょう。
発言がないのは、【4】のケースの可能性が高いので、【4】を参照してください。
特に、【2】と【3】のケースは、グループ全体を不合格にするケースもあるので、要注意です。
だいたい、45分〜60分程度の時間は与えられますが、初対面の人と議論するのはなかなか大変です。
本命企業の前に、いくつか練習しておくことをおすすめします。
また、本命企業の際には、待合室などでメンバーがわかっていたら、騒がしくならない程度に仲良くなっておくと、グループ全体の雰囲気がよくなります。
余談ですが、最後に仲良くなりすぎて、GD終了後、面接会場内で「お疲れ様〜!がんばったね、私たち!」と連絡先交換をしたグループがいました。(面接官はあ然)
面接会場内は、あくまで選考の場。
最後まで気を抜かずに、退室しましょう。
メンバーを選べないグループディスカッション。
でも、困ったメンバーがいるからこそ自分が光ることもある。
この「対処方法」をぜひ身につけて臨んでください!
(文:就活図鑑編集部)