
就職活動とセットでよく議題にあがるのが、
「学業に専念できるように企業は採用を活動を行う際、十分考慮してください」というお話です。
「倫理憲章」という言葉は、どこかで耳にしたことがあるかもしれませんが、みなさんにとっては、ー近年、毎年採用活動の時期が変わる要因と考えていただいて結構かと思います。
話をテーマに戻しますが、現在、日本では、新規大学卒業した学生の7割が、自分の専門外(学科、研究室など)の職種に就業しているそうです。
つまりは、社会に出て直接役立つ勉強を4〜6年間はしていないということになります。
※極端な話、医学部の人が、某アパレル企業等に入社することだってあるということ。
目的意識もなく勉強したことが身につくとは思えません。
もちろん、就職活動後、学業に専念できるとしても、数ヶ月後に自分の仕事に役に立ちそうもない内容に本気で取り組むかときかれたら正直疑問です。
そもそも、大学入学時に将来何をしたいか明確な人がどれだけいるのでしょうか。
仮に明確な人がいて、努力を積み重ねていれば、恐らく、就職活動に苦労することはないでしょう。
大学生の時期ではなく、中・高校生くらいからキャリアに関する講義であったり、
お金(税金・投資・保険とか)に関する講義だったり、育児・介護に関する講義であったり、自分の将来を想像できるようなコンテンツが必要ではないかと感じる今日この頃です。
また、キャリアというと、どうしても「会社に入る」ことを想像する人が多いですが、「起業する」とか具体的にどうすればいいか知る機会とかがあれば、それを数年後の目標にして、修行をどこの会社ですべきか判断しやすくなるのかと。
10年20年先の未来を考えたときに、大人が何を提供すべきか、この4月に改めて考えてみようと思います。
(文:就活図鑑編集長)