
「人と比較する」
面接に来る就活生との雑談の中で、就活中の人間関係がなかなか難しいという話をよく聞きます。
大学の友人とは就活中は連絡をとりづらいとか、彼(彼女)と就活しているのだが、同じ企業を受験して片方だけが合格したりして気まずいというものでした。
内定が出て、就職先を決まってからも、こちらが決まったといってあちらの様子がわからないから話しかけられないという人も多いのだとか。
この時期、
- 友人がすでに内定が出ている
- 友人が就職先も決まっている
- 友人は内定がない
上記について、気になる人も多いと思います。
なかなか話し辛いけど聞いてみたいというのが本音ではないでしょうか。
ただし、行き詰まっているときに参考程度にしてはいいですが、自分と比較してはいけません。
仮に友人が内定を持っていても、まだ続けているかもしれません。
仮に就職先が決まっていたとしても、本人が納得しているかはわかりません。
友人の内定先が自分が不合格だった会社だからといって自分を卑下してはいけません。
仮に内定がないからといって、自分も安心しないように。
何より、友人とあなたは違う人間です。
向いている会社や仕事も、生まれてから今までの人生がそもそも違うのです。
考え方や好みだって違うはずです。
価値観だって、安定がいい人もいれば、常に新しいことにチャレンジしたい人、社長との距離が近い方がいい人、様々です。
友人にとっていい会社が、自分にとってもいい会社というわけではありません。
確かに友人の就職先は、心がざわつくと思います。
私も学生時代に、授業にろくに出席せず、遊び回っている友人が自分よりも先に内定が出たと報告を受けたときには、もどかしい気持ちになった記憶があります。
内定が欲しかった私は、もしかしたら、私もその会社を受けたら受かるかなと思ってエントリーしてみたこともあります。でも、その仕事を本当にやりたいのか、その会社に入りたいのかと聞かれると微妙で、志望動機が書けずに終わりました。
結局は、自分の就活を地道にやるしかないのです。
就活は、マニュアル・情報も多く、どこかに正解や勝ち負けがあるようにも見えますが、人生と同じ。
誰よりも早く有名企業に内定が出ても、その後どうなるかなんてわかりません。
今はうらやましいと思っても、その後の生き方次第で、自分がうらやまれる立場になったりするのです。
だからといって、本人が幸せかはまた別の話。
自分の人生、自分が楽しいと思えるのが本当の勝ち組ではないでしょうか。
だから、人と比較せずに、自分は自分の就活をしましょう。
(文:就活図鑑編集部)