2019卒 お盆の帰省でできる就活準備【2】
- 2017/8/15
- 就活初期

昨日に引き続き、お盆の過ごし方について、ご紹介します。
第二弾は、「社会人と話すこと」です。
近年、世代の異なる人とのコミュニケーションが苦手と感じる若者が増えていると同時に、企業理解の方法としての「OB・OG訪問」を利用する就活生が減少しています。
今は、直接話をきかなくても、
- HP
- 就活サイト
- SNS
- 口コミサイト
などで情報収集できるし、
- インターンシップで社員と話せる
- 会社説明会で社員が登場してプレゼンしてくれる
など採用活動が比較的に手厚く(過保護)なったことが理由のひとつだと思います。
しかしながら、この情報収集だけでは、就活生にとって必ずしもプラスに働きません。
なぜか。
- 主体性が育たない
- 情報が正しいか判断する力が身につかない
- コミュニケーション能力が磨かれない
からです。
残念ながら、この「主体性」「判断力」「コミュニケーション能力」は、どこの会社でも必要だとされる能力です。
だからこそ、会社から用意されていない場所で「社会人と話す」ことをおすすめします。
同年代以外の人とは、
・どんな話をしたらよいかわからない
・共感できない
・冗談なんだか、本気なんだかわかならない
・すべてが説教に感じる
など、コミュニケーション自体を苦痛を感じることも多いでしょう。
でも、それはお互い様です。
しかしながら、これから社会人になるにあたり、同世代の人とだけコミュニケーションがとれればOKという仕事は皆無だと思ってください。
「ベンチャー企業で、社長以下のメンバーも全員若い世代と働くので大丈夫です。」といえど、クライアントの担当者の世代まで把握できるでしょうか。担当する業務によっては、取引銀行との支店長クラスの方とのやりとりが必須の方もいらっしゃるでしょう。
異なる世代とのスムーズなコミュニケーションは避けて通れないのが世の中です。
(ご存知の通り、面接官は異なる世代がほとんどです。)
どうせなら、この機会に「楽しい」とまではいかないまでも「苦痛ではない」くらいまで話す練習をしてみましょう。
お盆は、親御さんや親戚の方と顔を合わせる機会があるはずです。
お小遣い(最近はお盆玉と呼ぶのだとか)をもらってすぐに部屋に戻るのではなく、これは就活あるいは社会人トレーニングと考えてみてはいかがでしょうか。
【具体的な質問内容】
- 雑談(自分と同じ世代のときに何をして遊んでいたか。どんな時代だったのか、流行っていた服、映画・音楽とか、遊びとか。)
- 当時やっていた就活について(会社員のみ)
- 仕事内容(具体的な内容←自分が他人に説明できるレベル、仕事のやりがい、つらいこと)
- 業界あるある(その業界にいる人ならば常識だけど、業界以外の人は知らないことなど)
- もしその人が面接官だったら、新卒の採用面接で何をきくか
- どんな新人と働きたいか、いやな新人
- 自分が若い頃は、どんな新人(若手)だったか
- 一人前になるまでにどれだけ時間がかかったか
- どうやって一人前になったか。一人前になるために大事なことは?
- これから時代はどうなっていくと思うか
- (その人が感じる)伸びていく仕事、なくなる仕事って何だと思うか
- (その人の)人生の転機は?そう思う理由。
- 自分へのアドバイス ※希望業界・会社の知り合いがいたら、ぜひ紹介してもらいましょう。
たまに周囲の大人が自営業ばかり…という就活生もいますが、その場合は、その事業が成り立つ仕組みや、経営に関すること、関わっている会社などをきいてみましょう。
実際に、「知らなかったけれど自分が受験した企業が父親の取引先だった」「憧れの企業の得意先が知人の会社で縁故採用枠で受験した」とかはよくある話なのです。
ほら、なんか楽しそう(有益そう)に感じてきませんか?
それなりに経験を積んだ社会人の話を聞くのは、何冊も本を読むのと同じくらい価値があります。
「希望している業界・仕事と違うから、話をきかない」という方は、違う業界・仕事の社会人から見た客観的な意見をきくことだってできることに気づきましょう。
どんなにたくさん模擬面接を重ねるより、世代の異なる社会人との会話の方が実践では役に立つはずです。
実は、就活が意外に簡単だったと感じた先輩は、
「お父(母)さん世代の方との会話が楽しいと感じる」
という傾向があります。
まだまだ本番まで時間のあるこの時期に、たくさんの社会人と話してみてはいかがでしょうか。
(文:就活図鑑編集部)