2018卒&19卒 就活生を持つ親御様へのアドバイス 8月号

就活図鑑_親御様1708

こちらの記事は、長年採用担当者として様々な学生、社会人と接してきて感じた職業人としての意見です。
お気に障る内容も多々あるかと存じますが、予め、ご理解いただき、本当の意味での親御様がすべきサポートをお願いいたします。

 

今朝「宿題代行」が大人気というニュースがメディアに掲載されていました。
夏休みの読書感想文やら、自由研究、工作など、親御さんが手伝っていたものを業者(他人)に依頼するというものです。

 

夏休みの宿題を登校日が迫った段階で親が手伝うという話は昔からよくありました。
アニメでも、この時期よく、親「宿題は終わっているのか?」子「うん。ほとんど。」
親が中身を確認すると、全然すすんでいない。
で、家族総出で宿題を片づけるというネタを目にします。

 

そんな私も子供の頃、妹の読書感想文を手伝ったり、工作の編み物を祖母に編んでもらったりしたものです。
自分ながらに先生をうまくだませたとは思ってはいませんでした。
自分が本当に編んだ開始&後半10行と中間の編み目が、子供から見ても明らかに違うから。

 

休み明けに自由研究・工作発表会では、質問コーナーというものがあり、無駄にドキドキ。
先生に「これは自分で全部やりましたか?誰かに手伝ってもらいましたか?」ときかれ、「祖母は編み物名人なので、やり方を教えてもらったり、手伝ってもらいました。」と正直に答えてやっと、心のもやもやがすっきりした記憶があります。

 

何らかの負い目があるとき、隠そうと思うと人は心配になったり、気が重くなるものです。
「本当は自分でやらないといけないのに、祖母にほとんど編ませてしまった。後からこんな想いをするくらいだったら、下手でもいいから自分でやればよかった。」と思いました。

 

ところが、中学生にもなってくると、家庭科の課題(エプロンとかパジャマなど)を母親に丸投げし、自分はテスト勉強をすることに何の罪悪感も感じなくなりました。
「テスト勉強は自分でやらないと成果が出ないからやるけれど、家庭科の課題は提出さえして、適当にここが難しかったなどでごまかせば何とかなる。問題ないでしょ。」そう思っていました。

 

今考えると、テスト勉強と並行しても自分でやった人もたくさんいたはずで、それを乗り越えてきた人とそうでない人とは差がついていたはずです。

 

ツケは絶対に回ってきます。

 

私の事例でいくと、家庭科で母親に丸投げしていた「裁縫」。
保育園に入園できるという通知がくると同時に、準備しなければいけないものがたくさんありました。
たいていが市販されているものでしたが、規定のサイズの中には、売っていないものが。。。
入園準備で、依頼すれば作ってくれる業者さんもありましたが、すでに応募が殺到し、4月分は受付終了。

 

そして、頭をよぎるのが「母親に依頼してしまおうか」という悪魔のささやき。
しかしながら、遠方に住んでいる&時期的に忙しい母親にこのタイミングで依頼したら確実に雷が落ちるのは大方予測がつきます。

 

もう、自分でつくるしかない。

 

だけど、ロクにミシンを使ったことのない私は、たかだか巾着を作成するだけでも、大プロジェクトを1人で任されたような気持ちで途方に暮れ、気持ちだけが焦ります。

 

そのとき思いました。

「ああ、家庭科の授業をちゃんと自分事ととらえて受けていれば…。課題も母親に丸投げせず、せめて一緒にやっておけば…。」

一時的に他人はごまかせても(←先生には大方ばれていますが)、いつか壁にぶちあたってしまうことがあると痛感しました。

 

裁縫が始まりでしたが、次々とツケは回ってきます。

 

以下、他人に丸投げしてはいないものの、最低限しか努力していなかった以下のこと。

  • 料理(離乳食づくりでテンパる、体調不良のときにどんな食事にしたらよいのかパニック、日々の献立が苦痛…)
  • 美術(イベント等で飾る絵を描いてくださいと言われテンパる、子供にキャラ弁を依頼され作ってはみたものの「なんだかわからない」と言われる…)
  • 体育(体力がなさすぎて、子供のかけっこについていけない、自転車の乗り方を教えられない…)
  • 音楽(歌が下手なのに街中で急にオーダーされて恥をかく…)

しまいには「ママって何が得意なの?」と言われる始末でした。

 

育児だけでなく、仕事も同じです。

 

苦手だからといって、他人任せ、
めんどう、地味な仕事だからといって、他人に丸投げしていると自分では何もできなくなります。
しなければならないときに、苦労するのは目に見えています。

 

職種を変えても、部署を変えても、会社を変えても、いつかはツケが回ってきます。
逃れられるのは、ほんの一瞬。

 

読んでいただいている親御様の中には宿題を手伝ったことの経験のある方も多いとお察しします。
そんな親御様にこそ、ぜひお子様にお伝えいただきたいのです。

  1. 自分でやったことのあることはどこかで役に立つときが必ずくること。
  2. 誰かに丸投げすることは、チャレンジできるチャンスを捨てていると同義。

そして、親御さん自ら、お子様がチャレンジする機会を奪わないでください。

 

2019卒を対象とした夏のインターンシップが始まり、お子様ではなく、親御様が企業に直接問合せをする方がいらっしゃいます。
また、2018卒で内定が出ない就活生をお持ちの親御様が、キャリアセンターに電話で悩み相談をという事例が多いとキャリアセンター職員の方がおっしゃっていました。

 

私たち採用担当者からみたら、上記の親御さんも「宿題代行」を依頼する親御さんも同じです。

ぜひ、お子様に防げたはずのツケを回さないよう、上手なサポートをお願いします。

 

 

(文:就活図鑑編集長)

 

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