
ここでいう「短期離職者」とは、新卒で入社後、1年未満で退職している人をさします。
近年、中途の面接で「短期離職者」が本当に増加していると感じます。
厄介なことに、若手人材を確保したいという企業が多く、以前であれば即書類選考不合格となっていた方でも、内定をとれる状況であるということです。
なぜ、厄介なのか。
自分の市場価値を勘違いしたまま年齢を重ねてしまうから。
短期離職者の中には、境遇(各種ハラスメントやコンプライアンス違反の横行、劣悪すぎる労働環境など)から考えて、いたしかたないという方も存在します。
また、本当の意味で企業を利用し、自分の目的を達成するために利用している方もいて、それはそれでひとつの働き方です。
とはいえ、本来越えなければならない壁を回避して、次の職場に…という方が本当に多いです。
「本来越えなければならない壁」は時代とともに変化しています。
高度経済成長の時代に必要だったスキルや育成論は通用しないことも多いため、昔ながらのやり方をおしつけたいのではありません。
しかしながら、確実に回ってくる「本来越えなければならない壁」は、存在するのです。
そこから回避ばかりしていると、
- 30歳くらいの方でも、転職を繰り返しているのに、20代とスキルは変わっていない
- 30歳を越えても、専門性の高いスキルがない
- 自分で考えて、行動し、責任をとる習慣がない
状況になります。
会社が定年まで自分を雇用してくれる時代の終焉はすぐそこまできています。
そして、ロボットや人工知能が活用できる時代がきました。
あなたは、どんな社会人を目指しますか?
(文:就活図鑑編集部)