
2019卒見込みの就活生から、
「もう内定をもらいましたが、辞退したい。とはいえ、入社意思はそこそこあったのでインターンシップのときからそれなりの対応をしていた。辞退を言い出すのが気まずく、できれば顔をあわせたくない。企業からの連絡を無視し続けていたら、辞退扱いになるのでしょうか。」
という問合せがきました。
すでに内定…早いっと思いましたが、水面下で内定(に近い約束)を出している企業はあります。
さて、問合せに対しての回答。
「気まずいのは一瞬だけ。しかもこの時期であれば企業からするといくらでもリカバリーがききます。(他に内定を出せば目標人数確保できるという意味です。将来、無駄に不安にならないためにも、決断できたらすぐに辞退連絡することをおすすめします。」
以下、辞退のポイントです。
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人事が最も困るのが、連絡がないというケース。
就活生の言い分としては、
- 「めんどうくさい。」
- 「就職しない会社なんだから関係ない。」
- 「もう二度と会わないでしょう。」
- 「自分たちだって、サイレントお祈りするでしょう。」
つまり、今の段階で転職する気はないし、もはや自分と無関係に近いと思っていらっしゃるようです。
そう考えている就活生がいる方は、今すぐ考えを改めましょう。
なぜか。
想像してみて下さい。
- 人事担当者が、自分が就職する企業に転職してきたらどう思うでしょうか。
- 辞退先の企業と、自分が就職する企業が、合併などで同じ会社になったらどうでしょうか。
- 自分が就職する企業の取引先が、辞退先の会社だったらどうでしょうか。
- 自分の大学の後輩が、来年辞退先を受験するときにどういう印象を持たれるでしょうか。
上記のことからも、内定辞退は、円満に済ませておくことをおすすめします。
1【連絡をする】
正直、人事も内定辞退については一定数を見込んで採用活動を行っていますので、以下のことに気をつけて内定辞退を申し出てください。
連絡をしないのは論外です。
過去には連絡がとれず、実家や大学のゼミ等に連絡をするケースもありますので、必ず、連絡をしましょう。
次年度から、その大学の就活生を採用しないなど、自分以外の関係者に迷惑をかけることになります。
2【辞退を決めたら、すぐに伝えること。】
早ければ早いほど望ましいです。
人事からしても、別の就活生に内定が出すことができたり、再度募集をかけることが可能になります。
内定式・入社式の直前などはもっての他です。すでに研修準備・入社書類などコストがかかっていることを認識しましょう。
3【まず電話で連絡し、直接お詫びをしたい旨を伝えること。】
メールで済ませようとする、電話で済ませようとするのは、誠意を感じさせません。
人事も多忙の時期なので、直接お詫びをしたいと申し出られると、逆に「遠方からだから来なくていいですよ。」と言うケースが多いです。
4【理由を正直に話す。】
理由は言わなくてもいいという意見もありますが、就活生「ぜひ御社で働きたい。」企業「ぜひ当社で働いて欲しい。」という関係性の状態を解消するのに理由は不要でしょうか。
理由を正直に話して、人事に納得してもらうことで、気持ちよく自分が選択した将来を応援してもらいましょう。
5【申し訳ないと思うこと。】
口では申し訳ないと言っていても、態度にまったくあらわれない就活生がいます。
時間やお金をかけて自分を採用してくれた、これから育ててくれようと決意してくれた企業だと思うと感謝の気持ちは生まれてくるはずです。
その思いを持って、伝わるような言動を心がけてみてください。
上記に気をつけると、人事に「内定を出したことは間違っていなかった。」と感じさせることができ、悪い印象を抱くことはありません。
それでも理解してくれない理由は、人事が、採用目標人数にしか興味がない人だと割り切ってください。
たまに、都市伝説のような対応(カツ丼をかけられた、会議室に軟禁されたなど)のエピソードを耳にすることがありますが、あくまでレアケースです。
内定を拘束する権利も、他社への入社を回避させる権利も、辞退先にはありません。
怖がらずに、上記のポイントを押さえて、内定辞退連絡をしっかりとやりきりましょう。
別れ際に、「ぜひ次回はビジネスの場でお会いしましょう!」「お互いに頑張りましょう!」「残念だけど、他社で活躍してくださいね!」という言葉をもらえたら完璧です。
(文:就活図鑑編集部)