
こちらの記事は、長年採用担当者として様々な学生、社会人と接してきて感じた職業人としての意見です。
お気に障る内容も多々あるかと存じますが、予め、ご理解いただき、本当の意味での親御様がすべきサポートをお願いいたします。
2018年度新卒/内定者をお子様にもつ親御様は、あとは卒業を待つばかりかと存じます。
また、2019年度新卒採用は、「超・売り手市場」。
各社、昨年よりも早い採用活動が水面下で行われており、内(々)定をいくつかもっている就活生も存在します。
そんな今、親御様のできるサポートとは。
プライベートにおける事務処理をお子様が自分一人でできるようにすることです。
入社が近い方はもちろん、就活中も様々な事務処理がついてまわります。
例えば、
- 住民票の取得
- 賃貸契約/解約
- (会社から指示された)入社書類の作成などなど
お子様の代理をなさっている親御様はいらっしゃらないでしょうか。
企業の人事担当をしていると、近年こういった事務処理を一切やったことのない若手が増えていると感じます。
※実家住まいの方、単身住まいを問いません。
多少の不備はいたしかたありませんが、中には「母親がやっているので、私はできません。」と堂々と逆ギレする方も。
こういったプライベートの事務処理は、一生ついてまわります。
永遠に親御様が代行するわけにはいかないのは言うまでもないでしょう。
また、労働力人口が減少の一途をたどる中、男性・女性問わず、働き続けなければならないのは明らかです。
男性だから家事やプライベートの事務処理は不要。
そんな時代ではありません。
残念ながら、親御様の世代の働き方をなぞれば人生安泰とはいきません。
だからこそ、自立できるお子様に育成することが何より重要です。
内定をお持ちのお子様も、これから就活のお子様も「できて損はありません」。
私が好きな某携帯キャリアのCMで
「学んだことが、誰にも奪われないから」
というセリフがあります。
たとえ、会社が倒産しても、降格しても、解雇されたとしても、知識や経験だけは誰からも奪われることはありません。
「就活に役に立つ」
だけでなく、結局はプライベートでも後々自分を助けてくれる。
事務処理に限らず、他にも親御様が教えられることはたくさんあるはず。
ぜひ、お子様の自立の芽を育てて差し上げてください。
そして、将来お子様が大きくなられたとき、同じようなことをなさり、「自立の連鎖」が生まれるのではないでしょうか。
(文:就活図鑑編集長)