2018卒&2019卒 就活生をとりまく人材サービス
- 2018/2/7
- 就活初期

就活生のほとんどの方が、インターネットで就活をする現在。
様々な就活サイトに登録して企業情報や選考情報を入手していることと思います。
- 新卒採用をしている会社を知ることができること
- 合同セミナーなどイベントに参加できること
- 一括でエントリーできたり応募が楽
- マイページでスケジュール管理ができる
- 基本情報をまとめて入手できる
- 適性検査などが受けられる…
などメリットはたくさんあります。
就活生にとっていいのは、基本的に無料であるということでしょう。
さて、では運営会社はどこから利益を得ているのでしょう。
言うまでもなく掲載企業です。
よほどの人気企業でない以外は、こういった就活サイトに求人を掲載して就活生を集めています。
ビジネスにおいて「クライアントファースト」という考え方があります。
運営会社にとって、クライアントとは料金を支払う掲載企業のことです。
何が言いたいのかというと、就活サイトには企業にとって都合のよい情報を掲載しているということ。
さらに、営利企業としては当然ですが、就活生の目に留まりやすい場所に掲載する提案をしてきます。
たとえば、TOP画面に「ワークライフバランスのよい会社特集」「女性がキラキラ活躍している会社特集」「安定」など就活生に響きやすいキーワードを並べた特集です。
併せて、みなさんのメールにはこういった企業の特集があることを伝える内容のDMが届いているはずです。
求人掲載する側の会社は、これらに追加で費用を支払います。
このように、何万社という求人掲載数で、コストをかけなければ目立たない仕組みになっています。
本当は、自分に合った会社が、就活サイトの目立たないところに掲載している可能性があるということ。
また、その1社1社の掲載内容の真偽を運営会社が確認しているのでしょうか。
一部、「リーディングカンパニー」「シェアナンバーワン」などの記載について、審査が必要な文言もあります。
しかしながら、時間的に運営企業側が確認できないことも多数あります。
「この掲載内容で間違いないことを確認しました。」という内容の確認書に掲載する企業の担当者がサインするだけ。
つまり、掲載する企業の倫理観でいかようにでもなるということ。
たとえば、採用実績校。
よく、「私の大学の先輩がいるから安心かも。」と思って、受験しにくる就活生がいます。
これは、現在在籍(活躍)している社員がいるという意味ではありません。
創業〜現在までに採用したことがあるということ。
すでに退職しているケースも含まれます。
しかも、学部の表示はないので、特定の学部のみの可能性だってある。
残念ながら、運営側が確認しないことを逆手にとり、「採用したい大学名」を掲載する企業も存在します。
入社してから、「条件が違う」「思っていた会社ではない」と感じることの背景にはこういった事情があります。
仮に条件が違うことを広告掲載企業に訴えても、無料で閲覧している以上、何も補償してもらえることはありません。
人材業界とは、読んで字のごとく、「人」を取扱う業界です。
仮に、就活サイトが短期離職の要因のひとつになったとしても、今後は中途採用市場でみなさんを企業に紹介して利益がでることを理解しましょう。
(極端な話、就活・転職活動に失敗してくれればくれるだけ、再度、商品として販売することができます。)
就活サイトだけではなく、無料で企業を紹介してもらえるサービス、OB訪問ができる…なども同様です。
つまり、就活サイト等の性質をしっかりと理解した上でうまく活用すべきということ。
会社のことは、就活サイトだけに頼らずに、自分の目や耳で実際に確かめることをおすすめします。
(文:就活図鑑編集部)