
採用活動をしていると必ず質問されるけれど、「実は質問しても意味ないのにな」と面接官が思っていることをお伝えしていきます。
【1】職場の雰囲気
これは本当によく聞かれる質問です。
「自分が働く職場がどんな雰囲気なのか?」もちろん知りたいでしょうし、これをもとに意思決定をしたいという就活生も多いはずです。
しかしながら、職場の雰囲気について質問をしても意味がありません。
特に新卒採用人数が多く、職種も多く、全国ないし海外に拠点がある場合、配属される部署が未定な場合はなおさらです。
なぜか。
職場の雰囲気は、様々な要因によってつくられ、刻一刻と変わっていくものだからです。
- 上司のマネジメントタイプ
- 同僚の年齢構成や性格
- 会社内でのその部署の評価(営業であれば、全国何位なのか、期待されている部署なのか)
そして、当事者の新人さんが入社することによって、その職場の雰囲気が変わったりすることも多いからです。
不思議なもので、仲間同士がギズギスしていても成績の良い部署は存在しますし、逆に仲が良すぎてお互いに傷をなめあう文化が醸成されている部署もあったりします。
どの部署に配属されても同じ雰囲気の会社など絶対にありません。
「それでは働くイメージがわかない。」という方もいらっしゃると思います。
では、みなさんのアルバイト先、ゼミなどを思い出してみてください。
シフトによって、アルバイト先の雰囲気は変わらないでしょうか。明るい、元気なAさんがフロアにいるとき、おとなしいBさんがいるときで必ず違いがあるはずです。
新しい店長に変わったとき、ゼミに新しい3年生が入ってきたとき、同じか想像してみてください。
逆に、あなたの理想の職場はどんな雰囲気でしょうか。働きたくない職場はどんなところでしょうか。
質問するのであれば、理由とともにそれを伝えてみましょう。
そうすれば、人事は、「うちはちょっと違うかもしれない。」とか、「この部署はこんな感じ。だけどそこに配属されるかはわからないよ。大丈夫?」など回答に窮することはなくなります。
また、近年学生さんにお伝えしていることがあります。
あなた自身の雰囲気だって、変わっていく
ということ。
- 学生のときは、リーダータイプではないが、社会人になって経験を積んでいくと、どの組織でもリーダー的な役割を担うことが多くなった。
- 学生のときは、誰かが決めたことについていく方だったが、社会人経験5年目の今では「既存にない仕組み・コンセプト」を創ることが得意になった。…
だからこそ、今の自分と合う雰囲気の会社を選ぶことは、可能性を狭めることになりかねないと私は思います。
どんな職場でも、むしろ自分が雰囲気を変えてやろう!と思える人が、企業が本当に欲しい人材です。
(文:就活図鑑編集部)