2019卒 就活生を持つ親御様へのアドバイス 2月号
- 2018/2/27
- 就活中期

こちらの記事は、長年採用担当者として様々な学生、社会人と接してきて感じた職業人としての意見です。
お気に障る内容も多々あるかと存じますが、予め、ご理解いただき、本当の意味での親御様がすべきサポートをお願いいたします。
さて、水面下では内定が出ている状況であるものの、
3月になると大半の企業が堂々と選考活動をスタートさせます。
選考がスタートすると、お子様達のもとには「合格」か「不合格」の結果が届くことになります。
もちろん受験等で、自分に対する何らかの評価を受け取ったことのある経験はしているとは思いますが、就活のそれは、何よりもダメージが大きいと感じる就活生が多いのです。
なぜか。
試験などの場合、「不合格」だった際に
- 「勉強時間が不足していたから」などある程度、結果に自覚がある
- 模試等でうすうす実力は把握できている
- 学力に対しての評価であること
というように、多少なりとも納得感を感じられるようです。
しかしながら、就活の場合、
- 一体どこに原因があるのかがわからない(縁故採用などの大人の事情や、優秀すぎて不合格ということもある)
- 「自分自身」に対する評価であること
というように、何をどのように頑張ったらよいかわからない上に、丸ごと自分を否定されたような(自分は社会から必要とされていない)感覚になります。
面接に慣れるまでは、どんなにいい素材をもった就活生でも
1.不合格が続く
2.自信をなくす
3.面接のときにそれが出てしまう(無駄に緊張したり、自分はだめだと思い込む)
4.さらに不合格が続く
という悪いスパイラルに陥りがちで、ここで気持ちを切り替えられないとなかなか思うような結果が出ません。
もし、お子様が上記のような状態だった場合、親御さんにできるサポートは
「自信を取り戻させて、普段の状態に戻してあげること」
です。
「あなたはいい子だから大丈夫よ」と慰めるだけでは、次にすすむことはできません。
「不合格」には、理由があります。
その原因をしっかりと分析して、次につなげること。(内定が出ないと相談に来る就活生の大半がこれが不足しています。)
原因分析の方法:不合格理由診断
そして、「不合格」には、本人には問題がない事情もあります。
たとえば、
- 残り1名の枠に、縁故就活生と本人(Bさん)がいて、企業としては、Bさんの方が優秀とはわかっていても、営業的な事情から縁故就活生を採用しなければならないケース。
- 本人が優秀すぎて、企業が採用しないケース。
- 選ぶ方に問題があるケース。
上記の場合は、無駄に悩んでいても時間の無駄です。
社会にはこういうこともあることを教えて差し上げてください。
なかなか、落ち込んでいるお子様を見ると、こちらが代わってあげたいと思うのが親心。
ですが、お子様の代わりに自分がエントリーシートを書いたり、届けにいったり、セミナー申込などをしてはいけません。
来年の春からは、お子様達はひとりで考えたり、判断したりしていかなくてはならないのです。
親は、ずっと子供の側にはいられません。ひとりで歩いていけるようにしてあげることが親ができる最高の贈り物と考えましょう。
(文:就活図鑑編集部)