人事が困る面接官【8】価値観が…
- 2018/4/12
- 就活中期

就活生のみなさんからすると「面接官」って、それだけで緊張してしまう存在ではないでしょうか。
ここではそんな緊張をちょっと解きほぐす、面接官の素顔をご紹介したいと思います。
毎年、新卒採用シーズンになるとたくさんの面接官に面接を依頼しています。
会社の規模によっては、数百人に声をかけて面接調整することは珍しい話ではありません。
全員が全員模範的な面接官なはずもなく毎年、人事を泣かせる面接官の数々をシリーズでご紹介します。
「価値観が昭和のまま」
イキイキとした表情で面接にむかった就活生。
面接会場から出てきたら、明らかにさっきとは様子が違っている。
採用担当者「面接どうだった?」
就活生「うーん、あまりうまくいかなったと思います。」
採用担当者「どうしてそう感じたの?」
就活生「自分の回答に対して、めちゃくちゃだめだしされました。不合格だと思います。」
採用担当者「どんなこときかれて、どんな回答をしたの?」
就活生「ワークライフバランスがとれる働き方をしたいといったら、面接官の顔色が変わりました。
そんな気持ちで一人前の社会人にはなれない。とか、上司に飲みに誘われたら断るなんて、
あり得ない。とかそんな感じでした。」
採用担当者「そ、そうですか。ほら、でもまだ結果はわからないので。。。)」
就活生「はあ。」(その後、だいたい辞退)
実は、上記のやりとり、最近よくあるケースです。
例では、面接中のワークライフバランスという、社会人の途中で現れた「自分の辞書にはなかった価値観」に
拒絶反応を示す面接官をあげましたが、以下のようなことも過去にありました。
・(女子学生に対して)結婚したら退職するんでしょう?などと質問する。
・将来的には、起業したり、副業を考えている等を伝えると、「一生働くつもりはない人」はNGと決めつける。
・「若手の意見などが通りやすいか」学生が質問すると、上司のことに従うのがサラリーマンだと説教する。
・「男性は早く結婚した方がいい」、「男性は育児休暇などとるべきではない」、「女性は家庭を守るべき」など時代錯誤発言をする。
・「新聞(紙)を読んでいないやつはだめだ。ネットでみるなんて言語道断。」と言い放つ。
・リモートワークなんぞ、自宅で何をしているかわからないことをしたいだなんて怠け者の発想だと考えている。
・就活生/内定者が近くにいるのに部下に怒鳴ったりしている…
採用担当者からすると、面接官の方がNGと言いたいのです。
時代は、昭和から平成に。
その平成ですら終わろうとしています。
世の中はどんどん変わっているのに、いつまで過去の価値観に支配されているのでしょう。
でも、残念ながら少なくはない。
これが現実です。
残念ながら、生産性などあがるわけがありません。
労働人口が確実に減少しています。
いい加減、現実を直視した上で、「価値観」と「言動」を変化させるべきだと思います。
就活生のみなさんは、もし上記のような面接官に出会ってしまい、不合格になっても落ち込む必要はありません。
もちろん、働くのがそもそも嫌だというならば別ですが、「効率よく働く」のはこれからのキーワードだから。
(文:就活図鑑編集部)