人事が正直に答えられない質問 【4】「宗教」について話すこと
- 2018/4/24
- 就活中期

就活生から、「実際どうなんですか?」ということで聞かれることが多いものの、
企業の人事担当者が正直には答えられない質問についての回答です。
質問:「宗教のエピソードを面接で話してもよいでしょうか。」
回答: 避けましょう。
実は、この質問を受ける直前の面接で、とある宗教活動を熱心にお話しする就活生に出会いました。
その就活生は、グループ面接のすべての質問に対して、宗教活動ネタを語り、
最後には「(宗教)活動を理由に有給は取得できるのでしょうか。」という質問をされていました。
内容自体は問題ないのです。
※これがよくあるアルバイトネタであれば合格レベルでした。
信教の自由がありますので、それを否定しているわけではありません。
とはいえ、「宗教」については、ビジネス上で避けるべき話題のひとつなのです。
さらに、採用活動では、能力とは無関係なこと(年齢・性別・出身地・親の職業・信教など)
で評価してはならないというガイドラインがあり、わざわざ面接官が面接中にそれらについて
質問することはタブーとされています。
しかしながら、就活生自ら話し始めてしまうことがあります。
さすがに、「ちょっとその話やめてください。」とは言えません。
だからこそ、面接官は非常に困惑します。
・「宗教」を理由として不合格にしたと思われたらクレームになるかもしれない。
・初対面の面接官に対して「宗教」を話題をする就活生=一般常識に欠けるから不合格にしたい。
・こんなに熱心だと会社や客先で布教活動をしないか不安になる。…
様々な想いが交錯します。
中には、「宗教」を理由に不合格にしたと思われたくないので、
次回の選考ステップに呼んで(今回は合格にして)、「宗教ネタ」を封印させた選考で不合格にする。
というお互いに不毛な時間を費やす事例だってあるくらいです。
また、グループ面接のように、初対面の方がたくさんいる場で話すことは避けましょう。
宗教についての考え方は、多種多様です。
将来、同期になる可能性がある(長年おつきあいするかもしれない)人の前で、わざわざリスクを冒す必要はないでしょう。
デリケートな話題なので、再度お伝えしますが、「宗教」を否定しているわけではありません。
そして、信教は自由です。
だけど、就活においては、
本当にどうしても伝えなければならない場合のみ
必ず、個人面接の場で
話すことをおすすめします。
(文:就活図鑑編集部)