
全国高校野球選手権大会が、いよいよ準決勝まですすんでいます。
昔、TVでみた球児は「甲子園のお兄ちゃん!」でした。いつのまにか自分の息子でもおかしくない年齢なのに、不思議と「お兄ちゃん」のイメージで観戦してしまうのは私だけでしょうか。
高校野球に対して、点差がついていてもどうなるかわからないハラハラ感、1球でも状況がガラッと変わってしまうことがあると私は勝手に思っていますが、さて採用の面接現場でもこれは起きるものなのでしょうか。
9回裏2アウト(面接の最後に)「最後に言い足りないこと、アピールし忘れたこと、これだけは言っておきたいこと確認しておきたいこと…などありませんか?」と言われたことのある方は多いと思います。
よほどの面接での受け答えに自信がある場合を除き、
「いえ。大丈夫です。」
「ありません。」
と回答するほど、もったいないことはありません。
実は、この質問をしている時点で、面接官の評価(合格・不合格)はだいたい決まっているでしょう。
しかしながら、仕事の実績がない学生を採用する場合「うーん、迷う。完全に〇でもないけど、だからといって落とす理由もない」という評価は多いのです。
つまり、起死回生のチャンスがあるということ。
とはいえ、ダラダラと長い話をしてしまうと印象はよくありません。
面接官が知っている(エントリーシートに書いてある)ネタもだめ。
KY(空気の読めない人)認定されてしまいます。
質問でも構いませんが、せっかくならば、
面接では発言する機会がなく伝えられなかったけれど、「他人からよくほめられていること」
を1つだけ伝えましょう。
(例)
面接の中では伝えられていなかったと思いますが、アルバイト先の上司から
「店長である自分の立場を理解した上で、店長と若いアルバイト社員とのパイプ役を担っていることを高く評価され、部下に欲しい」
と言われます。
御社でもその経験はぜひ活かせると思いますので、ぜひよろしくお願いします!
ポイントは
- 社会人からの評価であること(自己評価ではないこと)
- 働いているときの言動に対しての評価であること
- 説明に時間がかからないこと
「なんか面接ではぱっとしなかったけれど、少しポテンシャルを感じる。次で判断してもいいかも」と思ってもらえる可能性があります。
面接で失敗したと思っても、甲子園球児のように最後の最後まで粘りましょう。
最後の1球で、人生が変わることだってあるのですから。
(文:就活図鑑編集長)