
息子の夏休みが終わり、先日自由研究の発表をみにいき、つい笑ってしまいました。
なぜなら、もはや親の発表会のようだったから。
クライアント先でも話題は、夏休み最終日に自由研究作品を完成させるのがどれだけ大変だったかというもの(笑)
「自分でやりなさい!」頭ではわかっているものの、とはいえつい手を出してしまうのが親の心理なのでしょう。
さて、そんなつい手をだしてしまう習慣が、大人になっても続いてしまうとどうなるのか、お話したいと思います。
とある採用面接の日のことです。
自社ビルにて採用活動をしていたため、面接に来る就活生以外にもお客様、実際にそこで勤務している社員などたくさんの人が行き来していました。
そのときです。
1台の車が会社の前に止まりました。
通常そこに車が止まる=自社の役員もしくは他社の役員クラスの方の訪問です。
が、次の瞬間、目を疑う光景。
リクルートスーツを着た女子学生が下りてきたではないかっ
しかも、母親と思われる運転手さんに手をふっている。。。
どうやら、時間ギリギリになった就活生が、お母様に送ってもらったとのこと。
しくじっているということにもどうやら気づいていない模様でした。
発見した社員一同、凍ったのは言うまでもありません。
面接が終わり、就活生本人は、「面接の手応えはばっちりでした!」と気分良く帰っていきましたが、結果はもちろん・・・
不合格。
合否は、面接の評価だけで決まるわけではありません。
お祈りメール(不合格通知のメール)で、
諸方面から検討させていただた結果
総合的に判断させていただいた結果
という文言をみたことはないでしょうか。
諸方面や総合的とは、面接官以外にも、受付や人事やリクルーターなど関わった人からの評価を含むという意味です。
【アドバイス】
遅刻するなら事前に連絡を入れた上で、自力で来ること。
どうしても車で送ってもらう事情があれば、せめて人事の目に触れなさそうな場所までにしましょう。
なぜなら、就活は、就活生本人の責任ですることです。
過去を振り返ってみても、小学生以降は、特段の事情(セレブすぎるという意味も含め)がない限り、お見送りなどはしないのが通常です。
二十歳を超えているであろう就活生が、
母親に面接会場まで車で送ってもらう、
しかも、企業の目の前に駐車してしまう
などは、親子共々、常識のない人と認定されてしまい、人事が採用することはありません。
もちろん、地方などで公共の交通機関などが使用できないというケースは別ですが、そもそも採用活動をそんな場所で実施する可能性は低いでしょう。
もし、自分に心当たりがあるのならば、すぐに考えを改めましょう。
残念ながら、親御さんが問題のケースもあります。
子離れできず、以下のように自らお子様の代わりに参戦してしまう方も増えているのです。
- 企業にお子様の名をかたり、問合せの電話をしてくる。(声や言葉遣いですぐに判明)
- エントリーシートを作成する。(文面ですぐに判明)
- 会社説明会に参加しようとする。(外見ですぐに判明)
- 配属先をここにしてくれなどと直談判する。
- 入社した後も会社に連絡してくる。
もし、心当たりがあるのならば、すぐにやめさせましょう。
学生とはいえ、もう一人前の大人なのだから。
困った親御さんシリーズ
(文:就活図鑑編集長 西村奈々)