
そろそろ面接を意識される就活生も多い時期かと思います。
そこで、本日は、面接で聞いてはいけない質問についてお話ししようかと。
就活生の相談で、
「面接中に福利厚生についてきいた後、面接官が冷たくなりました。やはりマイナスなんでしょうか。」
「面接の雰囲気は悪くなかったのに、最後に福利厚生について質問したところ不合格になりました。原因はそこでしょうか。」
と聞かれることがあります。
もちろん、不合格理由は質問だけではないでしょう。
しかしながら、質問後に明らかに面接官の態度が変わるには何かしらの理由があるはずです。
さて何が起こったのでしょうか。
実は、採用現場ではよくある光景なのです。
『福利厚生』
就活生の方が企業研究をされる際に参考にしている条件のひとつではあるものの、詳細を知っている人は多くありません。
ただし、それは就活生だけでなく、社会人にも同じことがいえます。
福利厚生とは・・・企業が従業員に対して、通常の賃金・給与にプラスして支給する非金銭報酬のことをいいます。
大きく分けると、
- 法定福利厚生
- 法定外福利厚生
に分類され、細かく分けると以下のリストのようなものが存在します。
住宅・医療・ライフサポート・慶弔・文化・体育・レクリエーション・共済会・福利厚生代行社が提供する各種割引制度など…
かなり多岐にわたり、一部を提供している企業からほぼすべて網羅している企業など様々です。
特徴のある福利厚生や、他社と比較して手厚い企業はメディアにも取りあげられたりすることがあります。
近年だと、無料で利用できる社員食堂やスポーツクラブ、企業内託児所などのニュースはみなさんも目にしたことがあるのではないでしょうか。
よくよく話をきいてみると、就活生は「福利厚生」=社会保険が完備されているかを知りたいだけだったりします。
ところが、面接官は「福利厚生」=ホテルとかレジャー施設の割引などを想像してしまい、世代的にワークライフバランス重視が理解できない方の場合、質問してきた学生に対して、以下のような印象を抱いてしまいます。
【面接官の頭の中】
「働く前から休みのことしか考えていない人なんだ。」
「働く気ないな。」
「義務より権利から入っちゃうんだ。」
「新人は、まずは一人前になるところからだろっ。」
「能力以前に考え方が甘い。」
⇒以上のことから、一緒に働くのは無理。
ということで、態度が変わったり、不合格になっていることが想像できます。
勘違いで不合格になるなんて、もったいない。
なので、就活生は「福利厚生」とはいったい何ぞや、自分はその中でもどの福利厚生が必要なのかということを理解して質問してみましょう。
(文:就活図鑑編集長 西村奈々)