大手企業で働くのは本当に「安定」か?
- 2019/3/20
- 就活初期

「安定した業界で働きたい!」
「とりあえず安定しているから大手企業に入りたい。」
という就活生は非常に多いです。
しかしながら、日本人であれば誰もが知っている企業が、定期的に「早期退職」を募っているのは、学生だと知らない方も多いのではないでしょうか。
中途採用担当していると、
転職を希望する方のデータベースを閲覧したり、企業に人材を紹介するエージェントからの情報などから、どこの会社が「早期退職」をしているのか、手に取るようにわかります。
学生から就職人気ランキング上位の会社も多いです。
つまり、そんな会社であっても定年まで働ける可能性は??ということ。
そして、もっと残酷なのは、早期退職を選択した社員の現状です。
次の転職先があると思ったが、いざ転職活動をしてみると間口が非常に狭い。
早期退職に手を挙げたシニアの面接もかなりの数を行っていますが、本当に「自分が行きたいと思う会社に選ばれる人」は、ほんのわずか。
選ばれている人の共通点は、
- 高い専門スキル
- 自分で考えて、判断し、行動できる
- 管理よりも実務ができる
- 何事も他責にしない
- 外的環境の変化に気づけるアンテナの高さ、それ対応できる臨機応変さ
- 客観的に自分を評価でき、改善する努力をしている
- 外見の若々しさ、第一印象&人あたりの良さ
結構なハードルの高さです。
「会社名」や「肩書き」は、通用しません。
そして、特に大手企業の方は、自らが恵まれた環境にいたことに在籍中は気づいていません。
- 当然のようなあった各種マニュアル
- 当然のようにいたアシスタント
- 当然のようにあったインフラ設備、福利厚生
- 当然のように行われていた研修
- 当然のように依頼できた外注先
- 当然のように使い放題だった文房具、販促物…
規模の小さい会社では、今まで「当然」だったものが、何もなくなります。
そして、大手企業の看板を失った自分。
つきあっていた取引先の担当者も、そうなったら離れていく人だってたくさんいます。
(大きな金額を発注していたからこそ融通を利かせてくれていただけだった等)
そこで初めて自分の転職市場価値に気づいても、正直手遅れです。
だからこそ、今の時代、「選ばれる人材」であり続けることが重要なのです。
志向は様々だと思いますが、公務員や大手企業だから安定という思い込みは捨てて、時代を見据えて就活をすることをおすすめします。
もしそれでも大手企業!という方は、上記を意識して働きましょう。
数十年後、意味がわかるはずです。
(文:就活図鑑編集部)