子供の有無と採用合否の関係性
- 2019/3/29
- 就活初期

就活生から、「実際どうなんですか?」ということで聞かれることが多いものの、企業の人事担当者が正直には答えられない質問についての回答です。
質問:「子供がいることと選考結果は関係ありますか?」
回答:あります。
企業が新卒採用を実施するメリットのひとつとして、ビジネスマナーなどの基礎的な研修を同時期にまとめて実施できることがあります。
会社規模にもよりますが、2週間〜数か月かかることもあり、担当者からすると新人研修は一大イベントであることに間違いないのです。
期間については、
・受け入れる配属先(現場)の事情
・職種の専門性
・人材育成に対する考え方
によって変わります。
また、研修会場について、
・本社の会議室
・(会社が所有/借りている)研修センター
・外部会場
などで実施されます。
会社によっては、定時以降も実施するケース、宿泊を伴うケース、一定期間だけ合宿という形式をとることがあります。
つまり、内定先の新人研修のスタイルに柔軟に対応する必要があるのです。
そういった点で、
「定時で帰らなければならない」
「宿泊ができない」
「急なお休みが必要になる可能性が高い」
新人の採用は、会社としては避けたいのが本音です。
また、入社してからも「自由度が低い」のは明らか。
大学指定の履歴書を拝見していると、配偶者の有無、扶養家族の有無などを記載する欄があるものはかなり少ないため、「お子様がいる」という事情は、面接ないし内定後の面談で告白されるケースがほとんど。
「お子様がいる」という場合、いくつかパターンがあると思います。
【1】就活生が男性で、奥様が育児をされている
⇒昔からこのケースは「大変だけど頑張って」と入社に至ることが多いです。
【2】就活生が女性で、配偶者ないし親御様が育児をしている
⇒状況によっては相談に応じてくれることがありますが、採用ハードルは上がります。
【3】就活生が女性で、自分がメインで育児をしている
⇒かなり厳しい状況なので、理解してもらうには工夫が必要です。
「男性はいいよね。」
という声がきこえてきそうですが、まだまだ日本では「育児は母親がするもの」という考え方がベースにあるため、上記のような判断になるのが現状です。
採用の現場で、数年に1回は「お子様をお持ちの就活生」に出会います。
企業が「ダイバーシティ推進」とうたっていても、アピールであることも多い。
実際に、あなたがそのような状況だったときに、どう対応するか。
・パフォーマンス重視の考え方
・謙虚さ
・育児のサポート体制の構築
上記について、しっかりと説明した上で、事前に検討可能かどうか確認をしておくことをおすすめします。
(文:就活図鑑編集部)