人事だけが知っている面接官の素顔【2】
- 2019/3/30
- 就活初期

就活生のみなさんからすると「面接官」って、それだけで緊張してしまう存在ではないでしょうか。
ここではそんな緊張をちょっと解きほぐす、面接官の素顔をご紹介したいと思います。
毎年、新卒採用シーズンになるとたくさんの面接官に面接を依頼しています。
会社の規模によっては、数百人に声をかけて面接調整することは珍しい話ではありません。
全員が全員模範的な面接官なはずもなく毎年、人事を泣かせる面接官の数々をシリーズでご紹介します。
【自分大好き面接官】
面接の中で、
「何か質問ありますか?」ときかれた経験のある就活生も多いと思います。
その回答が、就活生がききたかったことではなく、一方的な面接官の経験という名の自慢話(しかも長い)をする面接官がいます。
面接官に選ばれて、就活生の前で仕事の自慢をしたい社会人というのは意外に多いのですが、
(それもどうなんだ?とつっこみをいれたくなりますが)
場を考えてほしいのです。
プライベートならいざ知らず、
せっかくの質疑応答の時間を奪われただけでなく、
「ききたいことが全部きけなかった。そういう話がききたかったわけではない。」
と就活生の満足度はもちろん下がります。
私たち採用担当者は、「面接はこちらが人材を選ぶ場ではありますが、同時に就活生から選ばれる場でもあります。」という話をしています。
しかしながら、自慢をしてもたいていの就活生は無条件に
- 「すごいですね!」
- 「かっこいいです。私もそうなりたいです。」
と言ってくれるので、やめられないのだそうです。
事情を知らないのをいいことに、就活生のためでもなく、会社のためでもなく、ひたすら自己満足をしたい面接官。
私の統計上、仕事のできる人である確率はかなり低いです。
そして、悲しいことにこの事情を人事が知るのは、SNS上です。
面接官は自覚がほとんどないので自ら申告してくることはありません。
選考を通過した就活生が、面接官に対してのクレームを直接人事に言ってくることもありません。
面接が終了した夜に、そんな不祥事(ちょっとおおげさですが)がSNS上で発覚。
そして心に誓います。
「絶対に次は面接を依頼するものか。」と。
就活生へのアドバイス:
運悪く、そんなタイプの面接官にあたってしまった場合は、
「(面接官の名前)さん、貴重なお話ありがとうございます。こんなに私に時間を使って下さって大丈夫ですか?」と聞いてみましょう。
そして去り際に
「(面接官の名前)さん、すごいです。憧れます。入社したらぜひまたお話ききたいです。」とか心にもないお世辞を言ってみてください。
自分大好きな面接官は、自分を認めてくれる、すごいといってくれる人が大好きです。
面接通過確率があがるかも。
(文:就活図鑑編集部)